Zoomウェビナーをきれいな画質で配信するポイント
オンライン形式のセミナー(ウェビナー)を開催する際、「画質が粗くて見づらい」といった画質の問題に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あまりに見づらいとユーザーが離脱する可能性がありますから、きれいな画質で配信できるよう対策を施したいところです。
今回はZoomウェビナーを例に、画質をよくするためのポイントを「機材」「Zoomの設定」「PC」の3点からお伝えします。
目次
1.ウェビナーの画質をよくするポイント【機材編】
まずは、ウェビナー開催に必要な機材から紹介します。ウェビナーの画質をよくするには、「カメラ」「マイク」「キャプチャーデバイス」「ライト」といった機材をそろえる必要があります。
カメラ
カメラは、外付けのWebカメラを用意して撮影するのが基本です。PC内蔵のWebカメラと比べて画質が格段によくなるほか、角度を変える際にも操作がしやすいです。
ビデオカメラや動画が撮影できるデジタルカメラであれば、なお美しく撮影できます。あわせて三脚も用意し、映像がぶれないように固定しましょう。
キャプチャーデバイス
ビデオカメラやデジタルカメラを使用する際には、キャプチャーデバイスが必要です。キャプチャーデバイスは、カメラで撮影した映像をPCに認識される装置のこと。
高画質の映像を配信する場合は、ワンランク上の機材を選びましょう。
マイク
画質には直接影響しないものの、ウェビナーは映像だけでなく音声も重要ですから、ハンドマイクやピンマイクなど、セミナーの状況に適したマイクを準備します。
ライト
屋内の撮影では、ライトが必需品です。室内照明だけでは、講師の顔が暗く映るほか、商品などの被写体も画質が悪くて見えづらくなります。
正面から照らすライトを設置することで、顔が明るく映って講師の印象がよくなりますし、商品などもはっきり見せられます。
2.ウェビナーの画質をよくするポイント【Zoomの設定編】
Zoomでは、ウェビナー用の有料サービスを提供しています。通常のミーティングなどで使用するZoomの解像度は「640×360(SD画質)」が標準設定ですが、
ウェビナー用であれば「1280×720(HD画質)」という高解像度での配信が可能です。
なお、HD画質で配信する場合は事前に設定を行う必要があります。
画質(解像度)の設定
Zoomの有料プランには、「グループHD」という機能が備わっています。これは、現在の発言者を大きく表示する「発言者ビュー」の画面を高画質にする機能です。
グループHDを設定することで、ホワイトボードなどに記載された文字もくっきり見える高画質の映像を配信できます。
そこまで鮮明な画像でなくてもよい場合は、「第2カメラのコンテンツ」を使うのも一手です。
「画面の共有」から「詳細」を選び「第2カメラのコンテンツ」を選択すると、SD画質よりもよい画像で配信できます。
ウェビナー作成時の設定
HD画質で配信するには、Zoomのウェビナー作成画面にも設定が必要です。
ウェビナー作成画面の「編集」から「ウェビナー」へ移り、「画面共有ビデオ用にHDビデオを有効にする」のチェックボタンをクリックします。
画面共有時の設定
資料などを画面共有する際には、画面共有時の設定も行いましょう。「画面の共有」から「詳細」を選び「ビデオクリップに最適化」のチェックボタンを外します。
これを有効にしたままだと、ウィンドウにグレーのボックスが表示されてコンテンツの表示がブロックされます。
音声を高音質にする設定
音声はPC内蔵マイクが標準設定ですから、外部マイクを使用する際は設定を切り替えましょう。
また、ノイズキャンセルは「自動」が標準設定ですが、大きい音だとカットされて聞きづらくなることがあります。
ノイズキャンセルを「中程度」に設定すると、ほどよく聞こえるよう
3.ウェビナーの画質をよくするポイント【PC編】
PCのメモリやCPUの使用率を下げることで、画質が改善することがあります。ウェビナーには関係ないアプリやソフトを起動したままだと、PCに余計な負荷をかけて画質が悪くなることがありますから、使わないアプリやソフトはウェビナーの開催前に消しておきましょう。初歩的なことですが、改善効果は大きいです。
4.YouTube配信を同時に行なうには
Zoomで開催するセミナーを、YouTubeで同時配信することも可能です。同時配信するには、Zoom側とYouTube側で設定を行う必要があります。
Zoom側では「詳細」から「カスタムライブストリーム配信サービス」を選択し、設定画面に移ります。ここに、YouTubeの情報を入力します。「ストリーミングキー」にはYouTubeの「ストリームキー」、「ストリーム配信のURL」にはYouTubeの「ストリームURL」、「ライブストリーム配信ページのURL」にはYouTubeの「通常の生放送URL」を入力しましょう。
なお、設定したYouTubeの配信URLは変更できませんので、本番用と練習用にわけて作成することもポイントです。
5.まとめ
ZOOMのウェビナーを高画質で配信するには、専用の機材を準備したうえで、Zoomを設定したりPCの負荷を下げたりすることが有効です。ホワイドボードやフリップなどを多用するウェビナーなら機材にこだわり、またパワポなどのデータを使うウェビナーならZoom側の設定をしっかり行いましょう。
なお、ウェビナーは画像よりも音声のほうが重要です。講師の声が聞こえないといったことがないように、マイクの設定も念入りに行うことも重要なポイントです。
6.TOKYO LIVE STUDIOのご紹介
東京オフラインセンターでは、お客様の動画制作をサポートする配信スタジオ「TOKYO LIVE STUDIO」や、自社でも撮影環境をつくれる機材のレンタルを行っています。
映像業界のプロが使用する高品質な機材を備えており、付加価値の高いライブ配信・動画撮影をサポートいたします。自社で撮影する場合には、複数のビデオカメラやマイクを用意できるのはもちろん、三脚、照明、配信用機材などの機材レンタルも一式そろえています。
動画の撮影配信は「TOKYO LIVE STUDIO」配信機材のレンタルには「東京オフラインセンター」をぜひご活用ください。